
現在は色々な所でクラウドコンピューティングサービスが利用されていますが、インターネット通販サービスでよく知られているAmazonが提供するサービスがawsです。awsでは監視サービスを始めとした便利なサービスを多数提供されていますので、クラウドコンピューティングに興味がある方は使ってみましょう。
ここではその魅力と利用料金を解説します。
awsのメリットと特徴
はじめに、awsはAmazonが提供するITインフラストラクチャサービスです。特徴はクラウドコンピューティング技術を利用している所で、コスト削減やデータの運用保守がしやすくなっています。また、awsのアカウントは無料で作成することが出来ます。
多くの大企業が導入している実績もあり、今後もawsのサービス内容や利用者は増えていくことが予想されています。公式サイトではチャットでの無料相談も出来ますので、awsについて相談事がある方はそちらで相談も可能です。
その他、awsが支持されるのはセキュリティが高いという理由もあります。Amazonのawsは全世界190カ国にユーザーがいるとされていますが、それは高いセキュリティがあることの裏付けでもあるのです。Amazonでは常にセキュリティの状態をチェックしていて、aws自体も元々はAmazonが自社で使用していたサービスです。
自社サービスにITインフラストラクチャノウハウを加え、ウェブサービスにしたのがawsですのでセキュリティの高さは折り紙付きとなっています。
awsでどんな事ができるか
awsが提供するサービスやソリューションは一つではありません。その種類は非常に多くデーターベースやネットワーキングサービス、監視ツールやセキュリティツールなど企業向けのサービスが揃っています。60以上のaws製品があり、アカウント登録をすると一年間無料利用枠が付いてくるのがポイントです。
ちなみに、クラウドコンピューティングサービスとなっているので、基本的に面倒な導入作業や本体アプリのインストール作業も不要で直ぐに使えます。
利用料や課金体系について知りたい

そして、awsの利用を検討する時に問題になってくるのが利用料ですが、awsは「簡易見積ツール」が用意されています。サービスによって利用料が変わってくるので、使いたいサービスを使うといくらかかるのかそのツールを使って計算してみましょう。
また、料金の課金体系は長期契約などは結ばなくても利用可能なのが魅力です。サービスを必要な期間だけ利用し、その分だけ支払いをすれば良いので余計なコストを抑えられます。
監視やメッセージングサービス
監視やメッセージングサービスについては、モニタリングツールのAmazon CloudWatchやプッシュ通知サービスのAmazon SNSなどがあります。関連サイト>>AWS監視 > CloudCREW
また、メッセージキューサービスのAmazon SQSやログを記録したり管理するAWS CloudTrailも使えます。監視サービスの中でも充実したラインナップと機能です。ちなみに、Amazon CloudWatchは従量課金制となっていて、標準メトリクスなら無料で使えたりします。
Amazon CloudWatchの機能と使い方
監視ツールの中でも基本ツールとして使われるのがAmazon CloudWatchです。awsではリアルタイムで監視できるのが特徴で、メトリクスの収集や追跡も簡単に出来ます。使い方についてはアカウントを作成後に、Amazon CloudWatchコンソールのページにアクセスして使います。
データの保持は15ヶ月間となっていて、1秒単位で確認できるのが強みです。
Amazon SNSの機能と使い方
Amazon SNSのSNSはシンプルノーティフィケイションサービスの略で、メッセージの配信の他にフィルタリングなどができます。アメリカのNASAも利用しているサービスで、メッセージをセキュアに保てます。
使い方はCloudWatchと同じで、Amazon SNSの場合はAmazon SNSコンソールにアクセスして利用します。チュートリアルもありますので、サービスの使い方がわからない方は、まずはチュートリアルで使い方から学びましょう。
ちなみに、Amazonはアメリカの企業ということもあって、サービスの一部は全て英文になっているものもありますが、Amazon SNSのチュートリアルは日本語のPDFファイルも少しあります。英語が分からない方は、英語のチュートリアルに切り替えて見ると安心です。
英語ができる方はチュートリアルや機能紹介動画も公開されていますのでそちらもチェックしておくと機能の理解が深まります。
Amazon SQSの機能と使い方
メッセージキューイングに使えるのがAmazon SQSです。メッセージキューイングに必要最低限な機能は揃っていますし、CloudWatchとの連携も出来ます。開発用のSDKもありプログラムを書いて開発していくことも可能です。
導入については同じくコンソールにアクセスして使用します。Amazon SQSコンソールにアクセスしたら、次にキューを作成し、作成し終わったらメッセージをするという流れになります。ちなみに、Amazon SQSはメッセージの確実な配信に加え、メッセージの保存は暗号化して行われるので機密保護の観点でも優れています。
AWS CloudTrailの機能と使い方
AWS CloudTrailはアカウントのアクティビティの記録と監視が出来ます。また、コンプライアンスの簡素化を行えるのが特徴で、コンプライアンス違反のあったイベントも直ぐに特定することも可能です。多くのawsをサポートしていて他のツールと併用して使用でき、CloudWatchLogsと統合することで不正ログインの検知などが行なえます。
使い方も簡単で機能自体は設定で最初からONになった状態となっています。
Zabbixなどの既存のツールと比較したときのメリット
監視ツールはオープンソースで開発されているZabbixなども有名ですが、それらのサービスとawsを比較した場合に、awsは優れた点がいくつもあります。特に評価される点が導入が簡単だということです。Zabbix等の監視ツールを使いこなすとなったら、導入にあたっては知識やスキルを身につける必要があります。
しかし、awsはクラウドコンピューティング技術を使っているため、ウェブブラウザ上で作業を完結させることが出来ます。また、操作もシンプルで使いやすい直感的なインタフェースになっているのもポイントです。
まずは無料でお試しをしてawsの良さを体感
awsは必要なサービスだけを使えて、使った分だけ支払いを行う従量課金制のサービスがメインです。アカウント作成後に使える無料枠がサービスごとにありますので、気になったらまずは実際に使ってみて、使い勝手を確かめてみるのが得策です。
また無料枠を使ってawsを構築する場合、無期限無料と12ヶ月間無料とトライアルの3種類のオファーが存在します。無期限無料のオファーならずっと無料で使えるのでお得です。現在使っている監視サービスから乗り換えることも出来ますので、もっと安く監視やメッセージングサービスを使いたいという方はawsを始めてみましょう。